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優雅で感傷的な日本野球 【★★    rank C 】 No.317

2008年11月04日

優雅で感傷的な日本野球 〔新装新版〕 (河出文庫)(2006/06/03)
著 高橋 源一郎
社 河出文庫
Ex 第一回 三島由紀夫賞 サイン本入手

講演会があるってんで購入。ちゃっかりサインしてもらった。
ただ、これが三島由紀夫賞なのか・・・。

内容は面白いわけじゃないけど、かといって退屈もしない。
よく分からないが、全く分からないほどじゃない。
自分でもなに書いてるか分からなくなってきたが、そういう本だ。

三島由紀夫賞に選ばれた理由のひとつは、作者の今後に期待して、とのことだそうで。
うん。この文体は期待しても悪くない。
『ハル、ハル、ハル』(古井川日出男)のも結構突っ走ってたが、この本はそのさらに上、フリーダムすぎるw
ここまで突き抜けた文章でも本になるんだな~と。すんごい前衛的。

はっきり言って、この本は次の引用で充分だ。

〝実は、いまの話の意味がもうひとつ分からなかったのだ〟
〝なんじゃ、そんなことですかいの。それなら気になどせんでくだされ。いまの話にはとりたてて意味などありませんのですじゃ


野球について書いてるはずなんだけど野球じゃない、というか、そもそも野球ってなんだったっけ、というか。

野球のポジションで例えるなら、「普通の意味での野球」はピッチャーなんだけど、この本はファーストやセカンドとか他の野手の話ばっかりで、やっとピッチャーの話かな?と思ったら相手バッターが選手台に立ってたりするんだよ。

変わった本だ。

〝絶好調のスランプ〟をまさかのライプニッツさんを交えて描く『ライプニッツに倣いて』と、
〝テキサス・ガンマンズ対アングリー・ハングリー・インディアンズの終章〟である『鼻紙からの生還』は印象的。

あと、「」を使わずに5人が会話する『日本野球創成奇譚』と、
全く関係のない人々が同じ空間・時間を共有している『愛のスタジアム』の手法は見るべきところがある。

<あらすじ?>
Ⅰ. 偽ルナールの野球博物誌  すべては受け手によって姿を変える、ってか? Ⅴの布石でもある。

Ⅱ. ライプニッツに倣いて      球は見えるが、見惚れてバットが振れない。バッター&ピッチャーの絶好調なスランプを描く。

Ⅲ. センチメンタル・ベースボール・ジャーニー
   やきゅう(死語)…大昔に亡んでしまったのでよくわかっていない。
              長い物で丸い物を打つゲームとも言われている。地面に角ばったものを置いて魔除けとした。

Ⅳ. 日本野球創世奇譚      「監督」が語る野球誕生の神話。「日本野球」が「複雑なものを単純にする」って動詞になるとはw

Ⅴ. 鼻紙からの生還        98回の裏2アウト、フルカウント。9対8でガンマンズのリード。あと一球だ。

Ⅵ. 愛のスタジアム         バラバラの関係を繋ぐのは野球スタジアム。

Ⅶ. 日本野球の行方        1985、阪神メンバーは「本当の野球」を捜しに別れていくのだった。
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