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友達・棒になった男 【★★☆   rank C+ 】 No.313

2009年05月20日

友達・棒になった男 (新潮文庫)1987/08
著 安部公房
社 新潮文庫(あ‐4‐19)
Ex 「友達」は谷崎潤一郎賞。
   「棒になった男」は「棒」として高校国語教科書に収録。

それにしても、どこまでもシューーーール!!
さすが安部さん!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!


やっぱり、演劇本ということで、劇を見てみたい話ばっかだな。
せっかくなんだから高校の国語教科書にあった〝棒〟みたく小説用に新規書き下ろしされたものを読んでみたかった。

自分が読みたかったのは、〝あの〟ver.の棒になった男なのだから。誰か持ってたら下さい。

あと、ちょっと全体のバランスが悪くないか?良作と微妙な短編が混ざりすぎている感がある。

≪あらすじ≫
友達        シューール。平凡な男の部屋にいきなり見も知らぬ9人家族が押しかけ、住み着いてしまう。
★★★☆     好意&厚意の押しつけ。善意に満ちた笑顔で隣人愛を唱え続ける彼らの真意は?
          〝靴箱はオリとして使うので~〟ってのは公式ネタバレw・・・・だから小説版として書き直してくれとあれほど(ry

鞄 ★       鞄役が人間だったら、というシュールな話。演劇だったら面白いのだろうが、小説として読むと微妙かなぁ

時の崖 ★    ボクサーの憂鬱。時の崖は高く、険しい。いわゆる〝ときがけ〟・・・いや、なんでもない。タイム・リープなんて出来りゃ苦労しない。

棒になった男   気がついたら、私は棒になっていたようだ。
★★★★     ・・・やっぱ良いね。どうあっても小説版のが好きだけど。

榎本武揚     いかん!そいつは榎本の罠だ!!・・・実在した人物の if の話。今日も牢屋で秘密の授業が始まる。
★★★       これも劇ならもっと面白くなりそう。大道具さんや舞台裏の黒子さんが大変そうだけどねw

日常の世界に、明らかな ズレ を持ってくる。
そして、そのズレが生じたまま事もなげに展開していき・・・ようこそ、非日常の世界へ。
この ズレ を楽しむ短編集。 妙に既視感があるのは、なぜだろう?

≪セリフ引用≫
(友達 より)
次女 「早く分かってほしいな。孤独が、どんなに嫌なものか・・・私たちと一緒にいることがどんなに幸せなことか・・・」 

(棒になった男 より)
地獄の男 「落着いて、落着いて・・・いくら最初の実地研修だからと言って、そうピント外れを言われちゃ困るな。
         ・・・標本室に無いからって、何も珍しいものばかりとは限らないだろ・・・逆に・・・」

地獄の女 「ありふれすぎたもの!」

地獄の男 「そうさ、この何十年か、棒のパーセンテージは上がる一方なんだ。ひどい月には、死亡者の98.4%が棒だっていうくらいだからね」

地獄の男 「なに、いまに馴れるさ。昔は、ぼくもそうだった。人間の、見せかけの形に、つい迷わされてしまうんだな。
        しかし、棒はもともと、生きてる時から棒だったってことが分かってしまえば・・・」


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