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日露戦争~もうひとつの「物語」 【★★★   rank B 】No.277

2009年11月16日

日露戦争―もうひとつの「物語」 (新潮新書)(2004/01)
著 長山靖生
社 新潮文庫
Ex 新書365冊・宮崎哲弥 Best

当時はTVもなけりゃ、ラジオ、もちろんネットもない。
人々は新聞を通じて戦争を知るしかなかった。
各新聞社は戦争をネタに、競って煽りあい、国民もそれを求めた。

今でも似たことやってるよな。
ネタになれば 漢字の読み間違い や カップラーメンの値段について 競って煽ったり、ね。
で、それに合わせて「俺はこんな漢字も読めるぞ!」なんて言いだしちゃう人や番組、資格試験が流行ったり、ね。
フィルターを通された情報には多少の誤り、偏見がつきものだし、状況によって意見を翻す風見鶏な人も多い。

何か情報を選ぶということは、その他の情報を選ばないということでもある。
が、実のところはその情報の選択権すら与えないように <報道しない> ことも多いような。

地元、関門海峡での護衛艦衝突事件も、結局は韓国側の船長のミスってんで書類送検されたんだけど・・
そのことが分かったとたん、市橋容疑者の話やらその他もろもろの報道に切り替わってるし。・・のりぴー? ホント、どーでもいい。
『韓国に配慮しろ』という鳩山さんの言葉が効いてるのかね。
・・・外国人参政権の問題については触れられるようになってきてるけれどもさ。

自分たちが反応しているのは現実に対してなのか。それとも、情報そのものに対してなのか。

現地での戦争というよりも当時の報道情報を中心に、日露戦争をとらえ直す。

そんなわけで、副題が “もうひとつの「物語」”なんだね。
物語に「」が付いているのは、それが誰かに都合よく作られた物語かもしれないよ、ということで。


<まとめ>
第一章              日清戦争で急成長した新聞界。識字率の高い日本では広く読まれるようになっていた。
誰が戦争を望んだのか     そも、大国ロシアとの戦いをなぜ欲したのか。そこには学者・社説の極論に沸く国民世論があった。

第二章              いよいよ開戦。各新聞社は従軍記者を派遣し、号外合戦に突入する。
「正しい」戦争と情報戦略   国民も色めき立つ。この間、世界に対するイメージアップのため、戦争の美談も宣伝。

第三章              戦争雑誌が乱立し、漢詩が流行。
戦場の表現者たち       夏目漱石ですら、<いざ戦わん>的なしょーもない詩を発表しているあたり、当時の社会の雰囲気が伝わるかも。
                  他には軍医の鴎外は新体詩、将軍乃木は漢詩で・・・日露戦時は立場の違いは勿論、表現法と思想が入り乱れていた。

第四章              いまや 国(世論)に反するもの=露探(スパイ) と呼ばれるように。
「露探」疑惑と戦争小説    ちょっとした噂だけで逮捕されたりしてしまう事例も珍しくなかった。
                  反戦よりの新聞社「二六」も露探疑惑で経営が傾く。群集心理ってやつですか。

第五章              このころの戦争小説には未来を予測したような設定もあった。
架空戦記と大陸への論理   日露戦争や国際連盟を予見したものも。・・・ま、数撃ちゃあたる、ともいうが。

第六章              海外が注目するが故に、反戦論者を縛れなくなった日本。反戦活動も様々。
反戦・厭戦運動と旅順戦没  そんな中、双方に多くの犠牲を払いながらも旅順が陥落する。

第七章              日本海戦に勝利し、各新聞社はロシアへの無理難題な講和条件を提案する。             
終戦、そして次の戦争へ    国民も講和条件に期待するが、賠償金も獲得できない厳しい現実。犠牲に対し、得たものは少なく。
                   そして人々は次の戦争を夢想する。

<関連記事>
戦争報道【★★★★★ rank S 】No.304
知的複眼思考法【★★★★★ rank S 】No.319

<関連リンク>
【護衛艦衝突・炎上】韓国コンテナ船のミス原因、船長を書類送検へ  ~ MSN産経
外国人参政権法案で小沢氏「やがて片が付く」 韓国民主党代表に ~ MSN産経
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