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教育勅語

2010年03月22日

先日、明治神宮に行ってきたので。

朕思ふに 我が皇祖皇宗 国を肇ること 宏遠に 徳を樹つること深厚なり
我が臣民 克く忠に克く考に 億兆心を一にして 世世その美を済せるは 此れ我が国体の精華にして 教育の淵源亦実に此に存す

汝臣民 父母に孝に兄弟に友に 夫婦相和し 朋友相信じ
恭倹己れを持し 博愛衆に及ぼし学を修め業を習ひ
以て智能を啓発し徳器を成就し 進で公益を広め世務を開き 常に国憲を重じ国法に遵ひ
一旦緩急あれば 義勇公に奉じ 以て天壌無窮の皇運を扶翼すべし

是の如きは 独り朕が忠良の臣民たるのみならず 又以て汝祖先の遺風を顕彰するに足らん

斯の道は 実に我が皇祖皇宗の遺訓にして 子孫臣民の共に遵守すべき所 之を古今に通じて誤らず
之を中外に施してもとらず 朕汝臣民と共に 拳拳服膺して 皆其徳を一にせんことを庶幾ふ

明治二十三年十月三十日


意訳(口語文)
 国民の皆さん、私たちの祖先は、国を建て創めた時から、道義道徳を大切にする、という大きな理想を掲げてきました。そして全国民が、国家と家庭のために心を合わせて力を尽くし、今日に至るまで美事な成果をあげてくることができたのは、わが日本のすぐれた国柄のおかげであり、またわが国の教育の基づくところも、ここにあるのだと思います。
 国民の皆さん、あなたを生み育ててくださった両親に、「お父さんお母さん、ありがとう」と、感謝しましょう。
兄弟のいる人は、「一緒にしっかりやろうよ」と、仲良く励ましあいましょう。
縁あって結ばれた夫婦は、「二人で助け合っていこう」と、いつまでも協力しあいましょう。
学校などで交わりをもつ友達とは、「お互い、わかってるよね」と、信じあえるようになりましょう。

 また、もし間違ったことを言ったり行った時は、すぐ「ごめんなさい、よく考えてみます」と自ら反省して、謙虚にやりなおしましょう。
どんなことでも自分ひとりではできないのですから、いつも思いやりの心をもって「みんなにやさしくします」と、博愛の輪を広げましょう。
誰でも自分の能力と人格を高めるために学業や鍛錬をするのですから、「進んで勉強し努力します」という意気込みで、知徳を磨きましょう。
さらに、一人前の実力を養ったら、それを活かせる職業に就き、「喜んでお手伝いします」という気持ちで公=世のため人のため働きましょう。
ふだんは国家の秩序を保つために必要な憲法や法律を尊重し、「約束は必ず守ります」と心に誓って、ルールに従いましょう。
もし国家の平和と国民の安全が危機に陥るような非常事態に直面したら、愛する祖国や同胞を守るために、それぞれの立場で「勇気を出してがんばります」と覚悟を決め、力を尽くしましょう。

 いま述べたようなことは、善良な日本国民として不可欠の心得であると共に、その実践に努めるならば、皆さんの祖先たちが昔から守り伝えてきた日本的な美徳を継承することにもなりましょう。

 このような日本人の歩むべき道は、わが皇室の祖先たちが守り伝えてきた教訓とも同じなのです。かような皇室にとっても国民にとっても「いいもの」は、日本の伝統ですから、いつまでも「大事にしていきます」と心がけて、守り通しましょう。この伝統的な人の道は、昔も今も変わることのない、また海外でも十分通用する普遍的な真理にほかなりません。
 そこで、私自身も、国民の皆さんと一緒に、これらの教えを一生大事に守って高い徳性を保ち続けるため、ここで皆さんに「まず、自分でやってみます」と明言することにより、その実践に努めて手本を示したいと思います。

明治二十三年(1890)十月三十日
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