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インドの衝撃 【★★★☆  rank B+】No.237

2010年08月13日

インドの衝撃(2007/10)
著 NHKスペシャル取材班
社 文藝春秋
Ex NHKドキュメント番組まとめ本
  既に文庫版(700円)発売済 

文庫版ならAだな。
でも良いとこばかりに焦点を当てすぎてるとこがありそうなので、
このぐらいが妥当かな、とも思う。悩ましい。
インド人がびっくりではなく、インド人にびっくりする本。

◎目次
Ⅰ.わき上がる頭脳パワー
Ⅱ.十一億の消費パワー
Ⅲ.台頭する政治大国


中国もそうだが、インドも知っているようで案外知らない。
おそらく―確実に―将来人口世界一となり、また現在最大の民主主義国家。
ズバ抜けた頭脳を持った上層階級の市民がいる一方で借金を抱え自殺していく下層階級の農民もまた多い。
その現状は実に多様なものであり、そこがインドの特徴なのだろう。ナンにでも合う懐の深さ。
たしか世界一の映画国でもあったはず。テュル。

そういやインド独自の通貨単位が出てたりしたな。ユーロとドルと円を混ぜたようなデザインのやつ。
インド通貨ルピー 記号決定 ~ 咳をしてもゆとり
発売当時は何かとインドの特集が組まれてたなぁ。今となってはとんと見ないが。
やっぱ金融恐慌の煽りを受けて海外どころじゃねぇ!ってなったんだろうかね。

まぁこんな本読んでも 知ってる だけで終わるんだけどなー。
身近に感じろったって海外に行くでもなし、近くのインド料理店の人と仲が良いわけでもなし。
へーそーなのかーぐらいだわな。面白かったけど。我ながら想像力の欠如と視野の狭さには嫌になる。
インドに住んでるけど質問ある? ~ 働くモノニュース
本書は市場としてのインドに焦点を当てているから仕方ないけど、 ↑の記事のほうがインドをより身近に感じられるはず。
かなりオススメ。どんな生活をしているのかはもちろん、ルピーの価値に触れていたり、IITの画像もあったりする。



<まとめ>
Ⅰ.わき上がる頭脳パワー
 今、インドの頭脳が注目されている。なぜNASA等の先端分野においてもその頭脳が重宝されるのか、その秘密に迫る。
 東大(3倍)は言うに及ばず、MIT(11倍)よりもずっと倍率の高いITT(60倍)という大学が存在する。
 6時間に及ぶ試験を突破した生徒たちは、各地域自慢のTOPたち。
 彼らは4年間を寮で過ごし、“結果よりも思考過程”を重視する授業と実験を受け、世界に挑む土台を作る。
 大学の教授が解けない問題が出題されるテストなんてものもザラ。大学の日々は常に頭脳の鍛錬に充てられる。
 
 そんな超一流大学に入るために若者が通うインドで一番の予備校は、トタン屋根づくりという質素なもの。
 トタン屋根の下、多くの若者たちが集まり、誰もが真剣に、必死の様相で授業を受ける。
 彼らの熱意は“国のために”という思いにあった。
 (ITとかの人気は新業種ならカーストの縛りを受けにくいという恩恵もある

 そもそもこのようなインドの頭脳重視は、ネルーが立てた「頭脳立国」の考えからなるもの。
 その考えは着々と進行しており、今では世界に散っていたインド屈指の頭脳たちがインドに戻ってきている。
 帰ってきた彼らが企業を立ち上げることで、彼らに続く・・今度はインドのための企業、そして人材を育て始めているのだ。


Ⅱ.十一億の消費パワー
 はたして本当に11億もの市場は見込めるのだろうか?という疑問に迫る。
 中間層(中流層)の一家に密着取材を行ったところ、その一家はエアコンに液晶TV、GMのシボレーを乗り回していた。
 この一家が特別な成功者というわけではない。都心に住む中間層の一般的な家庭を選んで取材したものだ。
 彼らによると、ここ最近は給料がどんどん上がり、物件に投資しておけば不動産価格が数年で何十倍にもハネ上がっているのだという。
 (高くなった不動産を売り、それを元手に新たな不動産を買う・・というとバブルのように思われるが・・)

 安定した好景気を背景に、中間層は増加の一途をたどっている。
 今やインドが定義する中間層は 2001の2億2千万人(人口比20%) から 2005の3億7千万人(人口比34%)にまで増えている。
 その原因のひとつとしてTVの普及があげられている。TVからの情報は、人々の消費意欲がかきたてる。
 この消費意欲がより一層の上昇志向へと結びついている。
 「大多数の貧困層」から「多数の貧困層」へ。それは「少数の中間層」から「一定数の中間層」へのシフトを意味するのだ。

Ⅲ.台頭する政治大国
 核実験(1998)を行いながらもアメリカに譲歩させることに成功しているインド。
 そのしたたかな外交技術の秘密に核実験の舞台裏話も挟みつつ迫る。
 インドは“今まで軽くみられていた”という強い劣等感を持ち、また“他国に強制されたくない”という信念から様々な案件をはね返す
 ・・けれども“11億の市場”を武器に先進国と手を組むのも忘れない。世界各国でのロビー活動もさかんだ。

 外交のしたたかさ・中間層の増加・経済成長etc...それら華やかな面の裏で、借金を抱え自殺する農民の数が急増している。
 理由としては①綿花価格の下落(世界市場の介入)②栽培コストの上昇(ハイテクはまだムリッす)等がある。
 インフラの整備もまだまだということもある。
 現在のインドは、100を超える倍率の難関を突破した超トップエリートたちによって、なんとか体裁を保てていることは覚えておいてよい。
 マイナス面を差し引いて余りあるプラス面、成長の伸びしろを感じさせる衝撃がインドには存在する。
 少なくとも、取材陣にはそう感じられたのである。(終)



<関連記事>
インドの人力観覧車 ~ 気になった動画

<関連リンク>
インド・ルピー ~ Wikipedia
インド通貨ルピー 記号決定 ~ 咳をしてもゆとり
インドに住んでるけど質問ある? ~ 働くモノニュース
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