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[本] 不思議な図書館

2012年03月12日

ふしぎな図書館 (講談社文庫 (む6-33))(2008/01/16)
No:0046
Rank: B
著:村上春樹
絵 佐々木マキ
社:講談社文庫
属:小説(短編・ダーク童話)
読了1:?
読了2:未
Ex:ハルキ短編の絵本化。

村上春樹の短編のなかでも印象深い作品が絵本になって再登場。
全体的に暗いムードだったけど、絵がついたことで、かなり和んでいる。
これなら、小学生が夜中に脳ミソちゅーちゅーを読んでもトラウマにはならないだろう。

◎手元に資料がないため以後修正





今作は、『不思議な図書館』という題名であり、やはりその話が大部分を占めているのだが、本当に大事なところはそこではない。

大事なのは最後の5行である。ちょっと引用する。


  先週の火曜日、母が亡くなった。
母は原因の分からない病気で、その朝、消え入るようにひっそりと死んでしまった。
ささやかなお葬式があり、それでぼくは本当のひとりぼっちになった。
母もいない。むくどりもいない。羊男もいない。少女もいない。
  ぼくは今、午前二時の暗闇の中で、ひとりで、あの図書館の地下室のことを考えている。
ひとりぼっちでいると、ぼくのまわりの闇はとても深い。
  まるで、新月の夜みたいに。



母が死んでからの数日はいろいろ大変だったろう。
そして、一段落してから急に孤独を感じる、そんな真夜中。

最後の一行から分かるように、おそらくこの日の夜は新月の日ではない。
月は出ているが、孤独の闇に押しつぶされそうになっている「ぼく」の姿が浮かび上がる。

あの『不思議な図書館』は、「ぼく」にとって、母との思い出のひとつなのだ。


『<新月のせいなの>と彼女は言った。<新月が私たちのまわりからいろんなものをうばっていくの>』

母が亡くなった夜、「ぼく」の空に月はあっただろうか?



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