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[本] ゾウの時間、ネズミの時間

2012年07月16日

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)(1992/08)
No:0054
Rank: B
著:本川達雄
社:中公新書
属:生物学
読了1:?
読了2:未
Ex:父推薦本 副題は〝サイズの生物学〟
  講談社出版文化賞・科学出版賞(1983)受賞

・出版されてから20年は経過した今でも、なにかと例にあげられる有名な本。
・動物のサイズや拍動数から、動物のデザインの論理を数理的に解説することを狙っている。
・「動物は、それぞれ大きさ・動く速さ・行動圏・寿命、そして流れている時間も違う。ゾウにはゾウの、ネズミにはネズミの時間がある」と説くこの有名なくだりは、本書の第一章に出てくる。
・ただ、これもまた相関関係はあるが因果関係とは断言できない類のもののようで・・・

◎手元に資料がないため以後修正



各生物に流れる時間には、体の大きさ・体重と一定の関係があるという。
また、動物の一生における拍動数(20億回)・呼吸数(3億回)・体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず、同じらしいのだ
<まとめ>
第一章           動物の持つ時間は、体重の1/4乗に比例する。また、拍動数は体の大きなゾウも小さなネズミも同じ20億回。
動物のサイズと時間   拍動を時計として考えるならば、ゾウもネズミも同じ長さだけ生きて死ぬことになる・・・とは考えられないか?


第二章         <大きいことの利点>
サイズと進化       ①恒温性(表面積/体積)を保ちやすい=体内の化学反応速を一定に保ちやすい=恒時性を保ちやすい
               ②乾燥に強い(表面積より体積の方が大きくなりやすい)
               ③行動範囲拡大
               ④食べられにくい=生き残る確率が上がる
             <小さいことの利点>
               ①省エネ ②小回りが利く ③新種の発現 ④個体数が多い=生き残る確率が上がる


第三章            標準代謝量は体重の3/4乗に比例する。
サイズと           つまり、大きな動物ほど体重の割にエネルギーを消費しない。
エネルギー消費量     また、寿命はサイズにより大きく変わるが、一生で使う総エネルギーは一定。
                そして、単細胞・変温&恒温動物の(代謝量/体重)はグラフにすると全て傾きが3/4の直線上に重なる。

                  

第五章            サイズの大きいものほど運搬コストは安上がりになる。
走る・飛ぶ・泳ぐ       飛ぶには飛ばない時の4~10倍のエネルギーが必要になり、サイズが大きければさらにエネルギーが必要
                 これが大きな鳥が羽ばたかず、上昇気流で省エネする理由だ。
                 ちなみに、魚たちはかなりの省エネを行っている。

第六章               車輪は、凹凸がないからこそ便利であり、広い場所があるからすれ違ったり方向転換ができるだ。
なぜ車輪動物がいないのか   車輪は人間の特許ものと言って良いだろう。

第九章       骨は全く同じ形のままサイズを何倍にもするのは困難なもの。
器官のサイズ   ・・・が、んなこと言ってたら大きくなれんので、安全係数(耐震強度みたいなもん)を犠牲にして大きくなっていく。
            深い穴に馬が落ちたら潰れるけど、ネズミが落ちても潰れない理由のひとつだ。




[関連記事・リンク]
ゾウの時間ネズミの時間 ~ Wikipedia
ゾウの時間・ネズミの時間 ~ アットホーム 教授対談シリーズ
異説「ゾウの時間 ネズミの時間」・・・本書の結論のひとつ「哺乳類の生命活動の総量は一定である」は明らかな例外の存在によって(論理的には100年近くも前に)否定されている、とのこと。
ある理論体系に対して、明らかな例外が認められたら、直ちにその理論体系を廃止、改変すべきである白上謙一、生物学と方法(1972)より


[関連本]
関連記事


コメント

  1. ノナメ | URL | uuBy4x0c

    No title

    ちょっと懐かしい事を思い出したので、通行人ながらコメントをば。
    >拍動を時計として考えるならば、ゾウもネズミも同じ長さだけ生きて死ぬことになる・・・とは考えられないか?
    自転速度がもっと早い惑星、たとえば一日が一時間になるような惑星に、生物が生まれたとしたら、彼らはどのような生活を送るのか。一時間なんて単位は、所詮地球に住んでいる人間の主観で言うところの「一日」の24分の1に過ぎないのだから、きっと彼らは一時間を一日として、地球の生き物の24倍の速度で生活するんじゃないだろうか。などと子供心に考えたのを思い出しましたw振り返ってみれば、「思而不學則殆」な子供時代でした…。
    ……全然関係ない話ですねすいませんorz
    ……しかもそれだけですすいませんorz
    ……無駄に長文失礼しましたorz

  2. 弓兵 Lv. 2 | URL | -

    ≪時間≫って・・・

    ノナメさんコメントどうもw  

    ≫全然関係なくないじゃないですか!
    やっぱり書の受け売りだけでなく、自分でもよく考えないといけませんよね・・・。

    時間って概念は『世界』じゃなくて『人間』側がとりあえず創っちゃったもんなんですよねぇ。

    1h/日な惑星の生物も、あくまで〝地球から見て〟24倍速で生きているように見えるだけで、
    彼らにとっては「むしろお前ら遅すぎだからw」とか言ってくるんでしょうなぁ。

    これからもどこか疑問に思ったところがあれば存分にツッコんでやってくださいなw
    まだ知識が全然足りないので、変なこと書いてても気づかないことがあるかと思うので。

    では。

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